平松総一郎(代表産業医)
名古屋産業労働衛生事務所 代表産業医の平松総一郎です。2020年に本事務所を開業し、現在に至ります。
私は、東海大学医学部卒業後、聖路加国際病院にて初期臨床研修、その後は総合内科医・循環器内科医として研鑽を積みました。最先端の医療を求めて、米国留学を志ざし、米国医師免許(ECFMG)を取得し、横須賀米海軍病院を経て、ハーバード公衆衛生大学院(MPH)に留学しました。その頃より、社会における医療の立ち位置に興味を持ち始め、医療そのものをより大きな枠組みで捉えるべく、京都大学経営管理大学院(MBA)に進学する一方で、産業保健関連資格(産業医、産業保健法務主任者、メンタルヘルスマネジメント検定I種など)を取得しました。
医療には、様々な側面があります。クリニック・病院での診療、産業保健(従業員の健康管理、就労判定、面談、法令遵守)、予防医療(健診、検診、人間ドック、生活習慣病予防)、公衆衛生(感染症、ワクチン)、医療ビジネス(医薬品、製薬、医療機器、人材派遣会社)、医学研究などです。医療は、政治とも関わっています(日本医師会)。医療とは全く関係が無さそうな領域でさえ、実は医療と深く関わっていたりします(ヘルスリテラシー)。
あなたにとって、御社にとって、健康とは何でしょうか?例えば、従業員が、健康診断で異常が見つかり、医療機関で薬が処方されて、ひと安心。果たして、それで健康と言えるでしょうか?もちろん、投薬が必要な従業員も確かにいます。しかし、本来は、適切なアドバイスのもと、可能な限り予防を追求していくことこそが、不可欠です。たとえ治療が必要であったとしても、治療の負担を軽減する余地があるのです。
私自身は、10年以上もの間、日本を代表する医療機関にて医師として研鑽を積んできました。医学は真実を見極める術を与え、医療は、患者を苦痛から軽減し、解放してくれます。一方で、医療の性質上あるいは制度上、負の側面が存在することも事実です。一人当たりの短い診療時間では、適切なアドバイスはほぼ不可能です。医療機関では、予防よりも治療に重点が置かれます(時間的制約)。医師と一般の方々(患者)には、医療知識の圧倒的な差(情報の非対称性)があり、医師側の倫理観の欠落(モラルハザード)が生じます(心理的制約)。さらに、現行の出来高払いの診療報酬制度では、検査、投薬そして治療をすればするほど儲かる仕組みです。クリニックが乱立する日本では、個々の経営状態はそれほど良くありません。結果として、不適切かつ不必要な医療が横行してしまいます。(経済的制約)。このように、医療においては、時間的・心理的・経済的制約が重なり、患者と主治医の間には、明らかな立場の違い(利益相反)が生じてしまいます。
医師は、自らの家族が病気をした時、家族を全力で支えようとします。最先端の情報を求め、医師同士の繋がりを駆使しながら、最適で最高の医療を求めます。その際、医師は、主治医として、ではなく、医療知識を持った家族として、自らの家族に寄り添います。私は、社会の中で、その役割を果たす職務こそが、産業医だと確信しています。そして、その産業医を専門の生業とするのが、産業医事務所です。私は、産業医として、自らの家族や仲間を守るように、従業員や役員の方々の側に居続けるつもりです。
私の使命は、従業員、企業事業所、地域社会に寄り添い、人生をかけて追求する本質的な医療の価値を提供し、健康そして安全を守ることです。理想まで至らずとも、目指すべくは一段上の高み。最先端の確かな知見から業界の裏話までを交えながら、日常生活そして日常業務に潜む無意識を捉え、小さな気付きあるいは新たに生まれる意識が日々の習慣となり、さらには個性となるまで、皆様と共に歩み続けます。
【産業医歴】
- 製造業
- 運送・物流業
- IT関連業
- 学校教育機関
- 医療機関:老人保健施設
- 地域産業保健センターなど
【産業医関連資格】
- 日本医師会(認定)産業医
- 産業保健法務主任者(メンタルヘルス法務主任者)
- メンタルヘルスマネジメント検定I種(マスターコース)
- 海外勤務健康管理指導者
- 労災補償指導医 (専門領域:神経と精神)
- 化学物質管理者専門的講習 修了
- 保護具着用管理責任者選任時研修 修了
- 第二種作業環境測定士
- 両立支援コーディネーター
- 日本スポーツ協会スポーツドクター
- 日本医師会(認定)健康スポーツ医
- 認知症サポート医
- 経営学修士(MBA)
- 公衆衛生修士(MPH)
【研修歴】
- 国立循環器病研究センター 心臓内科
- 東京女子医科大学病院 循環器内科
- 千葉西総合病院 循環器内科
- 聖路加国際病院 初期臨床研修医
- 横須賀米海軍病院
- 世界一周客船 船医
【医療関連資格】
- 日本内科学会 総合内科専門医
- 日本循環器学会 循環器専門医
- 日本心血管インターベンション治療学会 認定医
- 難病指定医
- 身体障害者福祉法指定医
- 米国医師免許(ECFMG certificate)
【研修会】
- 厚生労働省 面接指導実施医師養成講習会
- 厚生労働省 オンライン診療研修
- 厚生労働省 臨床研修指導医講習会
- 厚生労働省 緩和ケア研修会
- 日本医師会 医療安全推進者養成講座
- 医療事故調査制度「管理者・実務者セミナー」
- 患者の意向を尊重した意思決定のための相談員研修会
【学歴】
- ハーバード公衆衛生大学院 (MPH)
- 京都大学経営管理大学院 (MBA)
- 東海大学医学部医学科 (MD)
- 大阪府立北野高等学校
【所属学会】
- 日本産業保健法学会
- 日本作業環境測定協会
- 日本職業・災害医学会
- 日本心療内科学会
- 日本人間ドック学会
- 日本CT健診学会
- 日本内科学会
- 日本循環器学会
- 日本不整脈心電学会
- 日本心血管インターベンション治療学会
【所属団体】
- 日本医師会
- 愛知県医師会
- 名古屋商工会議所